番外編 NHKのど自慢体験記
2004年5月16日、あの日味わった「不思議な体験」は今でも忘れる事が出来ません!まさか自分が3000人の大観衆の前で歌い、その姿が日曜お昼の人気番組で全国に生中継される事になろうとは・・・そんな一生に二度と無いであろう得意まれな体験をしてしまったんで書いておこうと思います。
恐竜達は「東仲倶楽部」と言う東山梨の若手農業後継者団体に所属してるんだけど・・・そこの飲み会でリーダーが発した一言がきっかけでした。「今度山梨市にのど自慢がやってきます。その場を通じて僕達の作っている果物をPR出来たらと思います。誰か一緒に出てくれる人はいますか?」直感的に「面白そう!」と感じた恐竜は躊躇なく手を挙げてしまいました。
そしてメンバーで話し合った結果、「世界で一つだけの花」を歌う事に決定。私達の作っている果物は世界に一つだけ、これからもオンリーワンの果物作りを目指して頑張ってる農家がいると言う気持ちを伝える事が出来ればと思い、この曲を歌う事に。
しかし・・・のど自慢が開催された5月は農家にとって「猫の手も借りたい時期!」全く思うように練習も出来ずに歌も振り付けもバラバラのまま!「これじゃあ・・・やばいなぁ・・・」こんな感じで予選当日を迎える事になってしまいました。
とにかく予選中も練習不足だったので他の人の歌はあまり聞かず会場の裏で歌と振り付けの練習、そんな中他の出場者の皆様から「頑張って!」「一緒に明日出ましょう!」「お互いベストつくしましょう」と声をかけてもらえたのは本当に嬉しかったです(この声をかけてくれた人も一緒に本選にいくことが出来ました!)のど自慢ファンの間ではおなじみのLOVEのどで予選会の雰囲気は、かなりアットホームだと感じていたんだけど、本当にその通りなんだと実感!。そして徐々に自分達の番が・・・「練習不足は仕方ない!爆発しよう!」そう覚悟を決めてステージに上がる事に。
ステージに上がって客席を見渡すと、何故か不思議と気持ちが落ち着いてきたのがわかりました。そしていよいよ自分達の番が、歌も踊りも散々でしたが、多くのお客さんの前で歌うのは「快感!」とっても楽しい40秒間でしたね。ステージから降りるとき宮川さんから声をかけて頂き「君達は農家なの?」「何を作っているの?」と質問をうけました(実はこの時、内心「もしかして・・・」と思っていました)
さて丁度忙しい時期だったんでいったん帰宅して一仕事する事に。畑仕事しながら家族から「予選どうだった?明日出れそう?」「明日は多分無理だけど、予選は楽しかったんでいい記念になったかな」そんな感じのやり取だったんですが。
そしていよいよ結果発表の時間、番号順に徐々に呼ばれステージの上に明日の出場者が・・・「俺ら、どうせ無理だよな」「でも予選も楽しかったから記念にはなったね」「さて、残念会どこでやる?」そんな感じで話をしていたら・・・何と!自分達の番号が!「よっしゃーーー!!!」この時は本当に腹の底から声が出てしまいした。そして自分達もステージの上に、信じられない気持ちとスターになった気持ちがごちゃ混ぜになって何ともいえない不思議な気分。そこから本当に慌しかったけど"最高の二日間"がスタートする事に。
終了後、スタッフから今後の説明を受けたり、面接を受けたり、音あわせをしたりする為、予選を突破した人達は残るのですが、そこに突然・・・宮川アナが!「のど自慢は明るく!楽しく!元気よく!明日は皆様が主役です、頑張って下さい!」この言葉を聞いた時に「あ、俺は今本当に凄い所に居るんだ!」と実感。「俺ってスターじゃん!」←この時点で気分は完璧なおのぼりさん(笑) さて一通り終了後、親戚や友人に連絡。「明日のど自慢出るよ」「ホント!マジで!」それからとにかく「明日は恥をかかないように」とまた練習、結局帰宅するころには日付けが変わっていました。「やばい!寝ておかないと!」しかし興奮して全く一睡も出来ず最悪のコンディションで当日を迎える羽目に!
当日は朝早くから自己紹介やリハーサルの繰り返し、ステージ上で気持ちよくワンフレーズ歌う事が出来て「あ、今日はいけるかも!」そしてコレは当日の出演者のみのお楽しみだけど、当日のゲストのリハーサルをステージ前の”かぶりつき”で鑑賞。当日のゲストは瀬川暎子さんと氷川きよしさん。プロの歌を目の前で見れて感激!それから本番前に休息の為一旦控え室に、この頃になると気持ちよくリハーサルで歌えたのが効いたのか、緊張も解け出場者の皆さんと話をする余裕も出てきました。「今日は一緒に頑張りましょうね!!」貴重な体験を共に過ごしている連帯感からでしょうか?初対面とは思え無いほどのアットホームな雰囲気が控え室には満ち溢れていました。控え室の窓から表を見渡すと、そこには押し寄せんばかりの観客の列・・・出演者一同「すげー!!!」そして徐々に本番の時間が・・・私達を送り出してくれた宮川アナの一言「あなた方は”今日だけは大スター”です!思い切って爆発してください!」その温かい一言が私達を送り出し、超満員の会場で大歓声を受けながら入場!この時点で完璧に登っていました(笑)

そして徐々に本番の時間が・・・ステージのソデでADさんが「は〜い皆さん!準備は良いですか〜1分前・・・30秒前・・・」しだいに高まる緊張感!「5、4、3、2、1・・・」おなじみ「キンコンカ〜ン」の鐘の音が鳴り響きステージに!ついに・・・この時が・・・
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この世に生まれて30余年、多分、人生始まって以来最大のハイテンションで入場。本番の楽しさは改めて説明するまでもないと思う(つ〜か、興奮しすぎていてよく覚えてません!)大観衆の前で歌えるのは緊張するどころか本当に快感!後でビデオ見たら歌も振りも散々だったけど(笑)あの歌っている間の時間は長いようで・・・短いようで・・・あの”不思議な感覚”は、ステージに立った人にしか分らないかと思います。出演者同志も仲間意識が芽生え自然と後ろで手拍子したり、踊ったり、合格の鐘には本気で喜んだり・・・何にも変えることの出来ない45分間はあっという間に終了。終わった後は力が抜けて"明日のジョー"のラストシーンのように
「燃え尽きちまった・・・真っ白い灰になっちまった・・・」
正直に言うと家に帰っても"放心状態"でその日は何もする気になりませんでしたよ(笑)携帯には留守電やメールの山、普段はめったに鳴らないのに・・・こんな貴重な体験は二度と出来ないと思う。スタッフの皆様や、一緒に出演したメンバーに改めて感謝!またここを読んでる皆さん、自分の地元に「のど自慢」が来たら、是非葉書を出してみてください!予選も楽しいし、僕らのようにまかり間違って本選まで行くと人生観すら変わってしまいます(爆)ちなみに今回出場した面子が歌った曲と結果は以下の通り。
| 番号 | 曲目 | コメント | 鐘 |
| 1 | SAY YES | マッチョなパン屋さんとのっぽなクリーニング屋さんの凸凹コンビ | 2 |
| 2 | Automatic | 元ジュニアのど自慢チャンピオンの小柄な高校一年生。めでたくチャンピオン大会行き | 合格 |
| 3 | 命くれない | のど自慢挑戦暦17回の大ベテラン。今回執念の初出場を果たしたお爺ちゃん | 1 |
| 4 | きよしのドドンパ | ファミリー5人で出場、コンサートで自分達のために歌ってくれた氷川きよしさんへのお礼 | 1 |
| 5 | 見上げてごらん夜の星を | 地元の若き消防団員 | 2 |
| 6 | さくらんぼ | 地元ホテルのフロント看板娘3人組 | 2 |
| 7 | 銀座の恋の物語 | 仲良しおじいちゃんとお孫さん。特別賞受賞 | 2 |
| 8 | どうにもとまらない | ご主人の転勤で山梨にやってきた踊りまくりの明るい奥さん。予選会の練習中に声をかけてくれたご本人 | 2 |
| 9 | もしもピアノが弾けたなら | 福祉施設にお勤めの男性 | 2 |
| 10 | 紅色椿 | 50年前にも出場、前回は鐘一つだが再出場で今回見事合格!雪辱を果たす | 合格 |
| 11 | 長崎の夜はむらさき | 翌日が25回目の結婚記念日。新婚旅行で訪れた長崎に思いをはせて歌う | 2 |
| 12 | 世界に一つだけの花 | ワシラ、果樹農家4人組。テンションでは一番だったが歌も振りも散々 | 2 |
| 13 | 五番街のマリーへ | 福岡生まれの綺麗なお姉さん。お婆ちゃんに感謝の気持ちを込めて | 合格 |
| 14 | ゴマスリ行進曲 | ただ今、単身赴任中。転勤族の明るい支社長代理さん | 合格 |
| 15 | 箱根八里の半次郎 | 日焼け姿が逞しい働き者の明るい果樹農家のお爺ちゃん | 2 |
| 16 | 待つわ | ハモりが見事なセクシーデュオ | 合格 |
| 17 | 高校三年生 | 亡くなったお母さんが好きだった曲を学生服で歌う | 2 |
| 18 | おんなの一生 | この曲その物の人生を歩んだ母に贈る歌 | 2 |
| 19 | 大切なあなた | 愛媛から山梨に嫁いで2年の、こちらも踊りまくりの明るい奥さん | 合格 |
| 20 | ワインレッドの心 | 予選も本選も共に"大トリ"を飾ったソムリエさん | 2 |
本当に皆様、個性の強い方々でした。
チャンピオン大会に行ってきました
さてこの話、まだ続きがある訳で・・・、山梨市の大会でチャンピオンになったAちゃんが何とのど自慢チャンピオン大会に出場。先日のど自慢同期の仲間の応援部隊の一員としてNHKホールまで応援に行く事に。 このAちゃん、身長140センチちょっとの小柄で本当にその辺にいそうな、ごくごく"フツーの16歳"なんですが、実は中学時代に"ジュニアのど自慢"に出場。見事グランプリを獲得した"本物"。結果は・・・惜しくも・・・だったけど、山梨の大会の時以上の素晴らしいパフォーマンスを発揮!大きな会場に負けない「堂々とした歌いっぷり」だったと思います。以前、のど自慢同窓会であった時「将来はプロを目指して頑張りたい」と、小柄な体に似合わぬ"スケールの大きな夢"を語っていたAちゃん。"夢のステージ"は終わってしまいましたが、これからは"夢の実現"を目指して頑張ってください!応援に行った皆も、Aちゃんに"元気"を分けてもらう事が出来たよ!
Aちゃん、本当にありがとう!
でも、この日ステージに立った人はみんなスゲーよ!プロみてえだよ!井筒監督も言っていたけど「あんたら本当に素人かよ!」(笑)

当日、愛ちゃん以上に舞い上がっていた応援部隊は「ここぞ!」とばかり記念撮影(笑)終了後は夜の渋谷へ繰り出したのでした。皆様、お疲れ様でした!