アナログサウンドの再考〜DENON DP1300M導入記〜

DP1300M

今年に入って何故かアナログレコードに取り付かれてしまったT-REX。CDには無い柔らかな音、また手を加える事により起こる音の変化は「オーディオの楽しさの原点」ではないかと思うようになったり・・・そんな中で発売されたのがDENONのDP-1300M。DENONの音が好き(アンプ、CDP、カートリッジ所有)なんで・・・「逝くしかないでしょ〜」と半ば勢いで購入。

調整と再生のテクニック

時にCDなど目じゃないと思う時が有るアナログ再生。しかしそれにはちゃんとした調整とちょっとしたテクニックも必要。だけど、それさえちゃんと追い込めば・・・この先デジタルオーディオが、いくら進化してもこの自然さには勝てないと思うくらいの音が出ちゃうのも事実。実際の音の感想を書く前に今回のDENON機を例に調整方法や音質改善アクセサリーについて書こうと思う。

調整方法

1、トーンアームの高さ調整-カートリッジカバーをつけた状態でアームをターンテーブルの上におろしターンテーブルに対して水平になる様に調整、ノブを固定する。画面では1番大きいリングが高さ調整用のノブ。

2、針圧調整-アームのお尻のウエイトを前後させて、アームが水平に静止する位置を探る。水平に静止したらそこで目盛りを0に合わせる(ゼロバランス調整)。ウエイトを逆時計方向に回してカートリッジの適正針圧に調整、DENON DL103の場合2.5g±0.3g が適正置。画像上の黒い目盛りが針圧調整目盛り。

3、インサイドフォースキャンセラー(アンチスケーラー)の調整-レコードを再生した時カートリッジを内側に引っ張る力が発生し針が滑りやすくなるが、その力を打ち消すのがこれ。通常は針圧と同じ数値に合わせる。画像右の小さいダイヤルが調整用の目盛り。

再生のテクニック〜アクセサリーを使ってみよう〜

カートリッジとその周辺

やはりアナログを手に入れたらまず手を加えたくなるのがここ。カートリッジは放送用としても定評があったMCの名機DL103を使用。登場から40年近くたっている製品だが、その癖の無いストレートな音は今でも第一線で十分通じると思う。またヘッドシェルやリード線交換も音質改善には効果あり。シェルはオーディオテクニカのAT-LH18/OCCという制振効果が優れたタイプに、リード線もAFTのクライオ処理された4N銀単線に変更。またシェルとカートリッジ間には、以前ひろちゃんからご好意で頂いたブラックメタルのスペーサーをはさんである。

ケーブル類

実はDP1300M購入の大きな決め手になったのがケーブル類が着脱可能な点。通常アナログの場合細いケーブルが直出しになっている場合が多い。付属ケーブルは頼りなさげだったんでアース線のみ外して再びダンボール行き(爆)音声ケーブルはワイヤーワールドのOASIS3、音の解像度の良さは抜群。電源ケーブルはPMA-S10-V付属の物。

制振効果を高める

DP1300M

オーディオの場合振動は大敵だけど一番影響を受けるのがアナログだと思う。音質改善にはこの辺の対策も必要。ターンテーブルマットは東京防音のウルティマ・ターンテーブルマットに交換、ゴム系インシュレーターでよく使われているハネナイトと同じ素材で制振効果に優れている。あと再生時にはオーディオテクニカのスタビライザーを載せている。足元にも御影石で防振対策。ダストカバーもノイズ源なんで外してしまった。

   

・・・が!ダストカバーを外してしまうと結局、再生中に埃との戦いになってしまう事が判明し断念(笑)その代わり対策としてレゾナンスチップを貼り付け。足元にはJ1プロジェクトの青丸インシュレーターを敷き、更にバネで御影石ごとフローティング。

その他のこだわり

  

アナログプレーヤーのセッティング時に、あれば重宝するのが水準器、設置場所やアームの高さ調整など「全て水平に」するのがアナログの鉄則、目測でやってもOKだけど、やはりシビアに追い込んだ方が音質にも良い結果がでるようなんで・・・レコードクリーナーとスタイラスクリーナーはアクセサリーと言うよりも必需品。まめにやらないと針や盤を痛める。

スタイラスゲージ1  スタイラスゲージ2

シュアーのスタイラスゲージ、こんな小物も心くすぐられる一つです。

後日ちょっと追記〜追い求める音のイメージはこんな感じ〜

今回のアナログの音のイメージはというと・・・突然アナログに目覚めた理由の一つが70〜80年代の洋楽ロック。

ビージーズ イーグルス フットルースのサントラなど・・・

・・・この辺りをソリッドで反応の良い、いわゆる「エッジの立つ音」に纏めたくてアクセサリーなんかでかなり硬めの音になるように選んでる。アナログの音って柔らかい音が持ち味な様に書かれている場合が多いけど、硬めな音が出た時が、また快感・・・(^−^ゞ

更に後日ちょっと追記〜所有カートリッジについてのコメント〜まだまだ増えるかも(爆)

SHURE V15VxMR ダイナベクター DV KARAT RUBY DENON DL103
V15VxMR KARATRUBY
情報量豊富でダイナミックな低域。ジャズやロックの鳴りっぷりの良さが見事。 少し低域が弱いけど高域の透明感と解像度の高さは、それを十分補う程秀逸。女性ボーカルの消え行くような余韻が良好。 説明不要のMCを代表する名機。癖が無くレコードの情報を忠実に引き出す。どんなジャンルにも合う万能型。
オーディオテクニカ AT150E DENON DL103R
オーディオテクニカといえばVMカートリッジ。その定番シリーズの一つ。こちらも音はダイナミック系。 名機103の最近バージョン。103の持つ元々の素性の良さに加え、更にSNが良くなっている。ロック系も音の重心が下がり迫力満点。

そうやって追い込んで実際に試聴した感じはというと・・・以下は導入直後の日記より。

とにかく驚いたのが音の情報量の多さ、アナログディスクってこんなにたくさんの音が入っていたんだ〜と驚き。ノラ・ジョーンズの200g盤では微妙な息遣いまでが聴こえる感じ。特に微小レベルは見事!余韻が余韻として本当にスっと消えていきます。あと高域が綺麗、耳にまとわりつく刺激的な音じゃなくて心地良いんです。う〜ん病み付きになりそう・・・ちょっと懐かしい所で小比類巻かほるの「I'm Here」CDとLP両方持っていたんでDCD-S10-Vとも聞き比べてみたんですが・・・若干SNが劣るのとヒスノイズ以外はLPの方が上。高〜中の解像度の高さ、ドラム等の低音の分厚さに差は歴然と出ちゃいました。この先デジタルオーディオがいくら進歩しても、この音出せるのかなぁ〜って気もしてくる位です。

とにかく手の掛かるアナログの世界、しかしちゃんと追い込んでいけばデジタルでは味わえないアナログならではの深〜い世界があると思う。

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